マネージドなNFSサーバを提供する「Amazon EFS」、ファイルの保存価格を大幅値下げ

2019年9月6日

Amazon Web Services(AWS)は、「Amazon EFS」において、低頻度アクセスストレージクラスの値段を大幅に下げたことを発表しました

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Amazon EFSはスケーラブルなNFSサーバをマネージドサービスで提供します。NFSサーバはオンプレミスにおいてファイル共有サーバとしてよく使われているため、それをクラウドで実現するAmazon EFSは人気のあるサービスです。

Amazon EFSは2015年に登場し、今年の2月には新機能として「低頻度アクセスストレージクラス」が追加されました

低頻度アクセスストレージクラスとはAmazon EFSのNFSサーバに保存されているけれども頻繁にアクセスされることのないファイルを低価格で保存するのための機能です。

ファイルを標準の保存状態からこの「低頻度アクセスストレージクラス」へ移動することで、アクセスがあった時の反応速度はやや遅くなる(標準では1桁入り秒台のレイテンシが、2桁ミリ秒台前半程度になる)ものの、1カ月あたりの保存料金が安くなります。

具体的には、Amazon EFSでファイルを保存している場合、1カ月1GBあたり0.3ドル(1ドル100円換算で約30円)の価格が設定されており、一方で低頻度アクセスストレージクラスは1カ月1GBあたり0.045ドル(約4円50銭)の価格が設定されていました。

この低頻度アクセスストレージクラスの料金が、今回の発表で1カ月1GBあたり0.045ドルから0.025ドル(約2円50銭)に値下げされました。そしてこれはAWSの歴史上もっとも大きな値下げ幅の1つだとのことです。

When it was launched in February the EFS IA storage class was priced at $0.045/GB-month. It’s now been reduced to $0.025/GB-month. As I noted earlier, this is one of the largest price drops in the history of AWS to date!

2月にAmazon EFS 低頻度アクセスストレージクラスが登場したときには、1カ月1GBあたり0.045ドルだった。これが今回、0.025ドルにまで値下げされたのだ。前述したとおり、これはAWSの歴史上最大の値下げの1つだ。

低頻度アクセスストレージクラスは設定により、30日以上アクセスされていないファイルを自動的に移動させることができます。つまり、この設定さえしておけば、この値下げの恩恵を自動的に受け取ることができるわけです。

Amazon EFSのような使いやすいサービスにおいて、これまでよりも料金を節約しつつ大容量ファイルをそのまま保存しておけるようになることは、多くのユーザーにとって朗報ではないでしょうか。

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