スケーラブルなNFS「Amazon EFS」の新機能「低頻度アクセスストレージクラス」正式版に。Amazon EFS内で自動的にファイルを移動し、最大85%安価に保存
Amazon Web Services(AWS)は、スケーラブルなNFSサーバを提供する「Amazon Elastic File System」(Amazon EFS)の新機能「Infrequent Access Storage Class」(低頻度アクセスストレージクラス)が正式版として提供開始されたことを発表しました。
#AmazonEFS introduces a new storage class that automatically reduces cost by up to 85% for infrequently accessed files! https://t.co/7cjIrjd5F4 pic.twitter.com/yOy68cKitQ
— Amazon Web Services (@awscloud) 2019年2月13日
Amazon EFSは、NFSでマウントして利用できるストレージサービス。利用に応じて自動的に容量が増減するため、あらかじめ容量の設定を行う必要がなく、スループットおよびIOPSなどの性能も容量に合わせて変化するため、運用や管理の手間がなく簡単に大規模なNFSサーバを利用できるのが特長です。
新機能として正式版となった「低頻度アクセスストレージクラス」は、30日間アクセスされなかったファイルを自動的にAmazon EFS内の低価格なストレージ領域に移動させることで、容量当たりにかかる料金を最大85%安価にしてくれます。
この移動はNFSクライアントに対して透過的に行われます。移動後もこれまでと同じ方法でファイルへアクセス可能なため、クライアント側でなんらかの変更を行う必要はありません。
「低頻度アクセスストレージクラス」は、Amazon EFSでライフサイクルマネジメントを設定することにより利用可能になります。このときライフサイクルマネジメントに関するポリシーが設定可能です。
一般的に、NFSサーバに保存されているファイルの多くが滅多にアクセスされないファイルでしょう。アプリケーション側に透過的なまま低価格な設定を選択できるAmazon EFSの「低頻度アクセスストレージクラス」は、多くのAmazon EFSユーザーにとって有用な新機能になるのではないでしょうか。
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