「MariaDB Platform X3」登場、OLTPとOLAP機能をひとつに統合。フルマネージドサービス「MariaDB Platform Managed Service」も開始
MariaDBは、同社がオープンソースで開発するデータベースの最新バージョン「MariaDB Platform X3」と、フルマネージドサービス「MariaDB Platform Managed Service」を発表しました。
Announcing #MariaDB Platform X3 – now available in the #cloud as a managed service. https://t.co/YACCP8j4a3
— MariaDB Corporation (@mariadb) 2019年1月16日
MariaDBは2010年にMySQLのフォークとして登場し、その後、主要な製品ラインとしてMySQLの機能を受け継いでOLTPにフォーカスした「MariaDB TX」と、MySQLからフォークしたInfiniDBの技術を基にしたストレージエンジンを用い、カラム型データベースとしてOLAPにフォーカスした「MariaDB AX」が提供されていました。
今回発表された「MariaDB Platform X3」は、このMariaDB TXとMariaDB AXをひとつに統合した初めての製品となります。
下記は同社発表のプレスリリースからの引用です。
MariaDB Platform X3 brings together MariaDB TX and MariaDB AX in one platform that can uniquely scale out transactions or analytics to support business growth goals. With a single unified product, MariaDB Platform X3 reduces complexity and increases operational and analytical efficiency, giving application users full visibility and analytical access to historical data.
MariaDB Platform X3はMariaDB TXとMariaDB AXをひとつのプラットフォームとしたもので、ビジネスの成長に合わせてトランザクションやアナリティクスの処理をそれぞれスケールアウト可能です。これをひとつに統合された製品とすることで、MariaDB Platform X3は複雑さを減らし、運用を改善し、効果的な分析を実現するとともに、アプリケーションの利用者に対して過去データに対する見通しと分析的なアクセスを提供するのです。
MariaDBはまた、同社として初めてのマネージドサービス「MariaDB Platform Managed Service」の開始も発表しました。その名前の通り、24時間365日同社がデータベースを運用するマネージドサービスです。
MariaDBのデータベースを運用する上で必要な作業であるデータベースのバックアップやパッチの適用、アップグレード、監視、障害時のフェイルオーバーや復旧などをすべてまかせることができます。
それだけでなく、顧客の要求に応じてスキーマの変更作業やクエリの最適化まで行うと説明しています。
マネージドサービスの価格や対応クラウドなどは発表されていませんが、ハイブリッドクラウドへも対応すると説明されているため、オンプレミスを含むさまざまな環境に対応するのではないかと予想されます。
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