MapRのビジネス資産をHPEが買収すると発表。企業としてのMapRは終了か
Hewlett Packerd Enterprise(HPE)は、主要なHadoopディストリビューションベンダの1つであったMapR Technologiesの持つ技術や知財などのビジネス資産を買収すると発表しました(HPEの発表、MapRの発表)。
MapR is now part of @HPE! Exciting things ahead!
— MapR Technologies (@mapr) August 5, 2019
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"HPE Welcomes MapR Community" https://t.co/CwWmIs9Fv1 pic.twitter.com/Thxd78o5PU
MapRは今年の6月に大規模なリストラを行ったことが明らかになり、身売りの交渉をしているのではないかとされていました。
MapRは、ClouderaやHortonworksらと並んで主要なHadoopディストリビューションベンダとして知られ、現在に至るビッグデータの盛り上がりを形作ってきた企業の1つです。
特にHadoopの分散ファイルシステムであるHDFSの弱点であった単一障害点を解決し、C++を採用することなどで性能向上を実現し、NFSでマウントできる使いやすさなどを実現した独自のファイルシステムは高く評価されていました。
HPEはこのファイルシステムなどを同社製品群に取り込むことでビッグデータ関連の製品強化を行うとしています。
MapRのエンジニアリングチームやサポートチームはHPEに吸収され、引き続き既存製品の技術開発や顧客のサポートを行うと説明されています。ただしこの買収はMapRのビジネス資産が対象であることから、企業としてのMapRの存続は行われないとみられます。
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