[速報]KubernetesをvSphereに統合した「Project Pacific」を発表、vSphere上でKuberenetesクラスタなど運用可能に。VMWorld 2019 US
VMwareは、仮想化ハイパーバイザであるvSphereにKubernetesを統合する「Project Pacific」を発表しました。vSphere上で直接KuberenetesクラスタやPodsを実行し、運用管理できるようになります。
VMworld 2019の基調講演では、Kubernetesのオリジナル開発者の一人であり現在はVMwareでプリンシパルエンジニアを務めるJoe Beda氏がProject Pacificについて、「vSphereがKubernetesを実行するためのより優れた場所になる」と説明しました。
VMware CEOのパット・ゲルシンガー氏は「vSphereがモダンアプリケーションのプラットフォームになる。VMwareは現時点でもっとも信頼できるプラットフォームであるだけでなく、将来においても信頼できるプラットフォームになるのだ」と、Project Pacificの意義を強調しました。
「運用チームは仮想マシンやストレージやネットワークとともにKubernetesの運用も一括で行え、アプリケーションチームはKubernetesのAPIをセルフサービスで利用できる」(Joe Beda氏)。
通常、Kubernetesはベアメタルサーバや仮想マシン上で稼働するLinuxなどのOSの上で実行されるものですが、Project PacificはvSphereを拡張することで、KubernetesをvSphere内で実行できるようにしました。
そのためProject PacificではvSphere上でKubernetesクラスタ、仮想マシン、Podsのいずれもが実行可能。
またvSphere内でKuberenetesを実行することにより、既存のLinuxの仮想マシンよりも現時点でKubernetesが30%高速に実行できているとのこと。さらにベアメタルと比べても8%高速と。
VMwareはProject Pacificに加えて、Kubernetesアプリケーションのビルドや運用を支援する「Project Tanzu」も同時に発表。Kuberenetesを中心とするモダンなアプリケーションのプラットフォームへの積極的な取り組みを明らかにしています。
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