Kubernetesに対応した継続的デリバリツール「Razee」、オープンソースでIBMが公開。1万以上のクラスタを25人以下のスタッフで運用した経験を元に

2019年6月10日

IBMは、同社が1万以上のKubernetesクラスタを25人以下のスタッフで運用してきた経験を元に開発した継続的デリバリツール「Razee」をオープンソースで公開しました。

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1万以上のKubernetesクラスタを効率よく運用するには

同社はIBM Cloud上でKubernetesのマネージドサービスを提供しており、これまでに10万以上のKubernetesクラスタを作成し、現在でも6つのリージョンにある35以上のデータセンターで、1万以上のKubernetesクラスタを運用中だとしています。

fig2

IBMの説明によると、これだけ大規模になると、Kubernetesを運用管理するためのコントロールプレーンもKubernetesクラスタ上で稼働させており、Kubernetesを運用するためにKubernetesを運用しているという状態。

この規模で、しかも急速に成長中のサービス運用を25人以下のSREチームで効率的に行ううえで重要なのが、クラスタ上でなにが稼働しているのかを可視化すること、そして頻繁なサービスのデプロイや迅速なグローバル展開を適切な粒度で管理できるようにすることだと。

そこでデプロイツールに求められる主な機能として、プッシュではなくプルベースでクラスタが自分でアップデートできるようにすること、フレキシブルなルールとラベルを用いた構成管理、フィーチャーフラグ(機能フラグ)を用いたデプロイ、動的なインベントリ管理と履歴管理などです。

fig3

そのために同社が開発したのが、Kubernetesのための継続的デプロイツール「Razee」です。

Razeeはクラスタの状況、デプロイの状態、ルールやラベルの設定など、前述の機能を満たしたツールになっています。

以下はKubeCon + CloudNativeCon Europe 2019でIBMがRazeeを発表したときの動画です。

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