Joyentがパブリッククラウドの提供終了を発表。今後はプライベートクラウドのマネージドサービスなどへ注力。Node.jsの開発元
Joyentはパブリッククラウドのサービスとして提供している「Joyent Public Cloud」(Triton Cloud」を2019年11月9日をもって終了すると発表しました。
The Joyent Public Cloud / Triton Cloud, including the my.joyent.com user login and customer-facing APIs, will no longer accept new customers as of June 6, 2019, and will discontinue serving existing customers upon EOL on November 9th.
Joyent Public Cloud / Triton Cloudは、my.joyent.comからのログインやお客様が利用可能なAPIも含めて、2019年6月6日をもって新規のご利用を終了します。また、11月9日をもってお客様へのサービスも終了します。
Joyent Cloud/Triton CloudはOpenSolarisをベースに同社が開発した「Smart OS」を採用。同OSの持つZFS、DTrace、Zoneなどを活用した高性能を実現していることが大きな特徴です。
Joyentは2016年まで独立した企業として存在していましたが、「クラウド市場で戦うには規模が足りなかった」としてSamsungに買収され、Samsung傘下でサービスを提供していました。
参考:Joyent、Samsungによる買収を発表。「クラウド市場で戦うには規模が足りなかった」
同社はNode.jsを開発したライアン・ダール氏が所属していた企業として知られており(現在Node.jsの開発はOpenJS Foundationがホスト)、現在もNode.jsの有償サポートなどを提供しています。
同社は今後、パブリッククラウドの経験を活かしたプライベートクラウドのマネージドサービスやオンプレミスでのプライベートクラウドの構築運用などに注力すると説明しています。Node.jsの有償サポートなどパブリッククラウド以外のサービスも引き続き提供されます。
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