厚生労働省、IT業界の長時間労働是正のため、システム受発注時に気をつけるべき点を紹介した動画をYouTubeで公開。ナレーションは乃木坂46
厚生労働省は働き方改革関連法の施行に伴い、IT業界における長時間労働を是正するためにシステムを受注する側と発注する側の双方に気をつけてほしい勘所を紹介した6本の動画「日本現代話」を公開しました。
物語の語り部として、乃木坂46の新内眞衣さんがキャスティングされています。
【「#日本現代話」公開中!】
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2019年1月15日
IT業界の働き方改革の勘所をまとめた「日本現代話」を公開中。ナレーションは、ラジオ制作会社とアイドルを兼任されていたこともある、乃木坂46の新内眞衣さんです。ぜひご覧ください!https://t.co/BEIwuXE05y#IT業界 #働き方改革 #日本現代話 #新内眞衣 #乃木坂46 pic.twitter.com/uCdsNVlumk
動画は全五巻で、それぞれ5分ほどの内容です。
物語の『導入編』では、IT業界長時間の発生原因として仕様書の不明確さや仕様変更が圧倒的に多いと説明しています。
第1巻『「受注に関する問題」の巻』では、プロジェクトマネージャの勘助が提案した大きなシステムの受注が決定。
勘助はパソコンの中にいる観音様から、大規模システム案件ではフェーズごとの多段階契約や見積もりの精度が勘所であるとアドバイスを受けます。
第2巻『「発注者の問題」の巻』では、お客様からの仕様書が不明確だという問題が発生。
曖昧な仕様では後工程での手戻りが長時間労働につながると指摘され、観音様から開発作業に着手する前に工数を掛けて要求を分析・評価し、さらにルール化や第三者チェックなどの体制整備などが勘所だとアドバイスを受けます。
第3巻『「要因に関する問題」の巻』では、若手プログラマの能力や経験不足が露呈。勘助はプロマネとして対応に乗り出します。
第4巻『「プロジェクトマネージャーに関する問題」の巻』では、コミュニケーション不足が原因で、勘助は現場がなにをやっているのか分からなくなってきます。いわゆる現場の「ブラックボックス化」です。
観音様は管理ツールの活用などでブラックボックス化を防ぐよう、勘助を励まします。
第5巻『「仕様変更に関する問題」の巻』。発注側から急な仕様変更が告げられますが、勘助はそうした事態を予想。あらかじめ決めていた対応をもとに交渉し、無事にプロジェクトは長時間労働を防ぎつつ成功したとのことです。
おしまい。
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