IoTデバイスからサーバレスのAWS LambdaやAzure Functionsなどの関数を呼び出し、返値も受け取れる「SORACOM Funk」提供開始、ソラコム
ソラコムは、IoTデバイスからAWS LambdaやAzure Functions、Google Cloud Functionsなどのサーバレスコンピューティングに登録されている関数を呼び出し、その返値を受け取れる新機能「SORACOM Funk」を7月2日から提供すると発表しました。
《新サービス発表》IoTデバイスからAWS Lambda / Azure Functions / Google Cloud Functions等のFaaSに直接連携する「SORACOM Funk」の提供を開始 #soracom #discovery2019 https://t.co/eBUyqp1kpI pic.twitter.com/jsEc55vZxU
— ソラコム公式 (@SORACOM_PR) 2019年7月2日
サーバレスコンピューティングでは、あらかじめイベントに対応した処理を関数としてユーザーが登録しておくと、そのイベントが発生したときだけユーザーが登録しておいた関数などが実行される仕組みを備えています。そのため、ユーザー自身でイベント待ちのプログラムを作る必要も、それを実行するための仮想マシンを起動しておく必要もなく手間がかかりません。
さらに関数の実行にかかった時間だけが課金の対象になるため、コストも非常に小さくて済むようになります。
今回発表された「SORACOM Funk」は、IoTデバイスからUDPパケット、TCPソケット、HTTP POSTなどの単純なプロトコルを介して、SORACOM経由でこれらサーバレスコンピューティングに登録された関数を呼び出して実行できます。
これにより、IoTデバイスからのイベントを受け取って処理するアプリケーションの構築にかかる手間とコストを削減でき、IoTデバイスやエッジでは難しい高度な計算や複雑な処理をクラウド側で行うプログラムを容易に実現できます。
さらにIoTデバイスは、イベントで呼び出して実行した関数の返値を受け取れるため、例えば、さまざまなIoTデバイスから得られた情報をクラウド上で集計し、その結果をIoTデバイスに返すことで、IoTデバイスの動作を最適化する、といったことも可能になります。
SORACOM Funkで対応するサーバレスコンピューティングは現時点でAWS Lambda、Azure Functions、Google Cloud Functionsの3種類。
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