ファーストサーバが解散へ。IDCフロンティアによる吸収合併を発表。既存のサービスは継続
IDCフロンティアとファーストサーバは、両社が2019年4月1日をもって合併を行う予定であることを発表しました。
具体的にはIDCフロンティアを存続会社とする吸収合併となり、ファーストサーバは解散。両社の経営陣および社員は統合されます。両社が提供中のサービスは合併後も継続して提供されます。
吸収合併に伴って解散することになったファーストサーバは1996年設立、レンタルサーバ事業からスタートし、2004年にヤフー株式会社の子会社になります。
2012年6月にシステムメンテナンス作業のミスが原因で大規模なデータ消失事故を起こしたことで、同社の名前が広く知られるようになりました。
同社はこのデータ消失事故に関する第三者委員会を設置し、詳細な報告と再発防止策を公開して体制の立て直しに取り組みましたが、2018年7月にはストレージ障害に対応するためのメンテナンスが予定を越えて長引き、ふたたび顧客に対して大きな影響を与えることとなりました。
参考:ファーストサーバの「Zenlogic」、7月9日夜10時20分に高負荷緩和でサービス一時再開。ただし障害は未解決のまま。利用者はいまのうちにバックアップなど自衛手段を
存続会社となるIDCフロンティアは、もともとは1986年に国際デジタル通信企画として設立された通信会社。2005年にソフトバンクグループ入りし、社名を日本テレコムIDC株式会社へ変更。2009年にIDCフロンティアに社名変更し、Yahoo! Japanのデータセンター運営やクラウドサービスなどデータセンター事業を展開してきました。
現在は両社ともソフトバンクの100%子会社。合併後は、ソフトバンクのITインフラ事業の中核をなす戦略会社として、法人向けITインフラサービスの強化と企業価値の最大化を図るとしています。
あわせて読みたい
複数のKubernetesクラスタへアプリをまとめてデプロイ、ローリングアップデートなどの新機能を搭載した「Rancher 2.2」が登場
≪前の記事
Javaアプリケーションを自動的にコンテナイメージにビルドするツール「Jib」がバージョン1.0に到達