IaaS+PaaSクラウド市場、AWSの首位ゆるがず。AWS、Azure、Google、Alibabaの上位4社で市場の7割超。2019年第3四半期、Synergy Research Group
調査会社のSynergy Research Groupは、2019年第3四半期におけるIaaSとPaaSを合わせたクラウドサービス市場の調査結果を発表しました。
この1年で同市場全体は37%成長していると報告されていますが、そのなかでAmazon Web Services(AWS)は約40%のシェアをほぼ下げることなく維持し、引き続き他社を大きく引き離した首位の座にいます。
そのAWSを追い上げるのがマイクロソフトで、2019年第3四半期の時点で20%弱のシェアを保持。それに続く10%弱のシェアがGoogle、6%程度がAlibabaとなっています。
高い成長率を保ち続けるこの市場で上位4社がシェアを維持もしくは上昇させ続けるということは、それ以外の多くのクラウドベンダがシェアを失っていることを意味しています。
上記のグラフのグレイの点線(Others)は、それを如実に物語るように急速にシェアを下げています。このOthersにはSalesforce.com、IBM、Oracle、Tencentをはじめとする多くのクラウドベンダが含まれています。
こうした上位4社以外のクラウドベンダがすべてシェアを落としているかというとそういうわけではありませんが、Synergy Research Groupのチーフアナリスト、John Dinsdale氏は次のようにコメントし、引き続き大手クラウドベンダが有利な状況が続くという見通しを示しています。
Some of the companies outside the top four are actually growing at a reasonable pace, but the reality is that in aggregate they continue to lose ground to the market leaders. Outside of some niche services and geographic regions, this is a game where scale of operations, geographic footprint and global brand are key competitive advantages.
上位4社以外のいくつかの企業は、実際には妥当なペースで成長していますが、現実には、全体として見たときのマーケットリーダーの地位を失い続けています。 一部のニッチサービスおよび地域以外では、これは事業規模、地理的広がり、グローバルブランドがカギとなる優位性を持つゲームなのです。
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