Google、「Flutter for Web」発表。FlutterからWebアプリを生成。Flutterはマルチプラットフォーム対応のフレームワークに。Google I/O 2019
Googleは米マウンテンビューで開催中のイベント「Google I/O 2019」で、Dart製のアプリケーションフレームワーク「Flutter」の新機能として、Webアプリケーションを生成する「Flutter for Web」のテクニカルプレビューリリースを発表しました。
Flutterは、Googleが2018年3月にDart言語を再起動し「Dart 2」を発表したときに、単一コードでiOS/Android対応のネイティブアプリ開発を可能にするフレームワークとして登場しました。
2018年12月にはFlutterがバージョン1.0に到達。このとき、FlutterアプリケーションのコードからWindows/Mac/Linuxのデスクトップアプリケーションを生成する新機能「Flutter Desktop Embedding」、およびWebアプリケーションの生成にも対応する「Hummingbird」が発表され、Flutterはマルチプラットフォーム対応へと踏み出します。
- FlutterアプリをWindows/Mac/Linuxのデスクトップで実行可能にする「Flutter Desktop Embedding」発表。Flutter Live '18
- Google、FlutterアプリをWebアプリへ変換する「Hummingbird」発表。Web開発言語としてDartが帰ってくる。Flutter Live '18
今回テクニカルプレビューが発表された「Flutter for Web」は、このHummingbirdによってFlutterからWebアプリケーションの生成が実用的であることが確認されたことで登場したものです。
Google I/O 2019のデベロッパーキーノートでは、Flutterアプリケーションの単一コードから生成されたAndroid、iOS、Mac、Windows、そしてWebブラウザで動作するアプリケーションが、同じルック&フィール、1秒間に60フレームのなめらかさで動作する様子が紹介されました。
「Flutter for Web」の登場により、Flutterは自身のミッションを「あらゆる画面において美しい体験を実現するための最高のフレームワーク(the best framework for developing beautiful experiences for any screen.)」を作り上げることとしています。
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2021年3月、マルチプラットフォーム対応のFlutter 2が公開されました。
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