Google、コンテナイメージへのビルドをより高速にする機能を「Cloud Build」に搭載。Kanikoを採用

2019年2月13日

Googleは、クラウドサービスとして提供しているビルドツール「Cloud Build」において、より高速にコンテナイメージをビルドできるツール「Kaniko」の提供を開始したことを明らかにしました

Kanikoは昨年、Googleがオープンソースとして公開したコンテナイメージのビルドツールです。Dockerファイルをコンテナイメージをビルドする際には、通常はDockerデーモンへのアクセスが必要ですが、Dockerデーモンは実行にルート権限を必要とするため、ルート権限に簡単にアクセスできない環境、例えばKubernetesクラスタ内のDockerコンテナ環境などではコンテナイメージのビルドが難しいとされてきました。

Kanikoはこの課題を解決するビルドツールとして登場しました。

参考:Google、Dockerデーモンに依存せずコンテナイメージをビルドできる「kaniko」オープンソースで公開

今回、GoogleはこのKanikoをベースに、コンテナイメージをビルドする際に生成される中間ファイルなどをキャッシュしておくことで、二回目以降のビルドを高速化する機能をCloud Buildに追加したとしています。

Today, we're excited to announce a new feature for Cloud Build that caches container build artifacts, resulting in much faster build times. Based on Kaniko, an open-source tool for building container images from a Dockerfile, this feature stores and indexes intermediate layers inside of Google Container Registry, so they are available for use by subsequent builds.

本日、Cloud Buildの新機能を発表します。それはコンテナビルド時の生成物をキャッシュすることで、ビルド時間をより高速化するというものです。DockerファイルからコンテナイメージをビルドするツールであるKanikoをベースにしたこの新機能は、中間レイヤをGoogle Container Registryに保存、インデックス付けするため、それ以後のビルドで利用可能になります。

Google自身がビルドツールのKanikoを開発したことで、こうした柔軟な新機能が可能になったといえそうです。

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