Google開発主導のビルドツール「Bazel」がバージョン1.0に到達、次期Angluarでも正式採用へ
Googleが中心となってオープンソースで開発されているビルドツール「Bazel」がバージョン1.0となりました。
BazelはKubernetesやHadoopのように、もともとGoogle社内で使われていたソフトウェアがベースとなってオープンソース化されたものです。BazelのWebサイトには次のような説明が記されています。
When you build software with Bazel, you're running the same code that has been refined and tested for years at Google to build heavy-duty, mission-critical infrastructure, services, and applications.」
Bezelでビルドを行うとき、それは長年にわたってGoogleのヘビーデューティでミッションクリティカルなインフラ、サービス、アプリケーションをビルドするためにリファインされ、テストされてきたのと同じコードを実行しているのです。
Bazelのおもな特徴は以下です。
- Java, C++, Android, iOS, Goなどさまざまな言語に対応
- Windows、macOS、Linuxのマルチプラットフォーム対応
- ローカルキャッシュや分散キャッシュ、依存性の最適化分析や並列実行などによる高速なビルドやテストの実行を実現
- 大きな組織が運用する大規模な単一リポジトリや分散リポジトリにも対応するスケーラビリティ
- 柔軟な拡張性
Bazel 1.0となったことで、本番利用に投入できる安定した動作が期待できるようになりました。
Angular(これもGoogleが主導で開発されているオープンソースです)では、今年6月に登場したAngular 8でBazelの実験的搭載が始まっており、12月に登場予定のAngular 9で正式な利用が始まる予定です。
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