GNU AWK 5.0がリリース。8年ぶりのメジャーバージョンアップ。正規表現ライブラリがGLIBCからGNULIBへ移行、名前空間が実装
UnixやLinuxにおいてsedやgrepなどと並んでよく知られているツールの1つがawk(オーク)です。このawkのGNUプロジェクトによる実装の最新版「GNU AWK 5.0」(gawk 5.0)のリリースが発表されました。
2011年にリリースされたGNU AWK 4.0から8年ぶり、直前のバージョンでとして2017年10月にリリースされた4.2.0からは約1年半ぶりとなります。
AWKはいわゆるスクリプティング言語の一種。変数や関数、制御文など基本的な構文を備え、テキストファイルを効率的に処理できるのが特徴です。
GNU AWK 5.0の新機能としては、printfの%aおよび%Aの書式がPOSIX標準に準拠したこと、正規表現のルーチンが、長年にわたってメンテナンスされてきたGLIBCからGNULIBに置き換わったことなど。
また、識別子に非英語文字を使うためのドキュメント化されていなかったオプションなどは削除され、ソースコードはC99環境が想定されるようになっています。
そして新たに名前空間が実装されています(詳細はマニュアルを参照とのこと)。
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