マイクロソフト、Calc.exe(電卓)をオープンソースとしてGitHubで公開
マイクロソフトは、Windows 10に標準で含まれているCalc.exe(日本語版では「電卓」)のソースコードをオープンソースとしてGitHubで公開したことを明らかにしました(追記:オープンソース化は3月に行われていました。ちょっと記事にするのが遅かったようです。すいません)。
Calc.exeのオープンソース化の狙いは、最新のWindowsアプリケーションを開発するための見本として使ってもらうことにあるようです。
というのも右の画面を見ていただくと分かるように、電卓は半透明のウィンドウやウィンドウの横幅に合わせてコントロールの大きさが変化するなど、Windowsの最新のユーザーインターフェイス技術などを用いて作られているのです。
「Announcing the Open Sourcing of Windows Calculator」では次のように説明されています。
Reviewing the Calculator code is a great way to learn about the latest Microsoft technologies like the Universal Windows Platform, XAML, and Azure Pipelines. Through this project, developers can learn from Microsoft’s full development lifecycle, as well as reuse the code to build their own experiences. It’s also a great example of Fluent app design. To make this even easier, we will be contributing custom controls and API extensions that we use in Calculator and other apps, to projects like the Windows Community Toolkit and the Windows UI Library.
電卓のソースコードをレビューすることは、Universal Windows PlatformやXAML、Azure Pipelinesといった最新のマイクロソフトテクノロジーを学ぶ絶好の機会となります。このプロジェクトを通じて、デベロッパーはマイクロソフトの開発ライフサイクル全体を学ぶことができるだけでなく、コードを再利用することで独自のエクスペリエンスを構築できます。
電卓はまた、Fluentアプリケーションデザインの優れた例でもあります。これをさらに簡単にするため、電卓やその他のアプリで使用するカスタムコントロールとAPI拡張機能を、Windows Community ToolkitやWindows UI Libraryなどのプロジェクトに提供します。