「Azure NetApp Files」が正式版に。Azure上でNetAppを用いたスケーラブルなNFS/SMBストレージが利用可能
マイクロソフトは同社のクラウドサービスである「Microsoft Azure」で、NetAppのストレージOSであるONTAPを用いたストレージサービス「Azure NetApp Files」が正式サービスとして提供開始されたことを発表しました。
NetAppは高性能なオンプレミス用のストレージ製品を数多く提供している大手ストレージベンダの1つです。
同社のストレージ製品は「ONTAP」と呼ばれるストレージOSが使われており、Azure NetApp FilesでもこのONTAPを用いたストレージをAzure上で用いることで、オンプレミス用のNetAppストレージとの互換性や高い性能を実現しつつ、マネージドなストレージサービスを提供しています。
具体的には、ONTAPで実現されるNFSv3/SMB 3.1プロトコルの対応や、スナップショット機能、高可用性機能、暗号化、アクセス管理やActive Directoryなどの機能や性能とともに、クラウドサービスとしてのスケーラビリティ、柔軟な料金体系などの特徴を備えています。
これにより特にオンプレミスでNetAppのストレージを利用してシステム構築を行ってきたユーザーにとって、これまでと同様のアプリケーション、運用、スキルなどをそのままMicrosoft Azureへ持ち込むことができ、クラウドへのマイグレーションやハイブリッドクラウド構成の実現が容易になることが期待されます。
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