AWSが「CloudEndure」を買収。マルチクラウド対応のライブマイグレーションツール
オンプレミスのシステムをAWSやAzureなどのパブリッククラウドへ移行するツールを提供している「CloudEndure」が、Amazon Web Services(以下AWS)に買収されたことを発表しました。
Exciting news! CloudEndure is now an AWS company. This acquisition expands our ability to deliver innovative and flexible migration, disaster recovery, and backup solutions. https://t.co/Y6KW2CyYj5 pic.twitter.com/G48I5ET6UI
— CloudEndure (@CloudEndure) 2019年1月10日
CloudEndureは2012年に創業された新興ベンダ。オンプレミスからクラウドへのマイグレーション、あるいはクラウド間のシステム移行、バックアップ、ディザスタリカバリーなどを実現するツールを提供しています。
最大の特徴は、レプリケーションと差分情報を用いることでライブマイグレーションのようにダウンタイムを限りなく小さくしながら移行やバックアップを実現しているところにあります。
Windows Severや主要なLinuxのOSに対応し、またAWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、VMwareの各プラットフォームに対応。国内でも知名度のあるツールです。
AWSにとってCloudEndureの買収は、これまで比較的手薄だったオンプレミスからのマイグレーションツールの強化であることは明らかです。
プレスリリースなど買収に関する詳細な情報は発表されていませんので、CloudEndureの今後の組織体制や製品ロードマップがどうなるかは明らかになっていません。AWSに買収されたことで、今後AWS以外のパブリッククラウドへの対応がどうなるかが注目されます。
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