AWS、機械学習のための統合開発環境「Amazon SageMaker Studio」提供開始。コード、ノートブック、データセットをひとつのツールで。AWS re:Invent 2019
AWSは米ラスベガスで開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2019」で、機械学習のための統合開発環境「Amazon SageMaker Studio」をはじめとする機械学習関連ツールを多数発表しました。
Amazon SageMaker Studioは、機械学習を実装するためのコード作成、コードのアドホックな実行や結果の可視化などを手軽に行うためのJupyterノートブックの作成や共有機能、そして機械学習のためのデータ管理の3つを1つのツールとしてまとめたもので、Webアプリケーションとして提供されます。
そのJupyterノートブック機能を提供するのが「Amazon SageMaker Notebooks」です。
さらにデータを用いてモデルを作成し、チューニングする作業などを支援してくれるのが「Amazon SageMaker Experiments」。機械学習ジョブごとに名前を付けて管理、比較などが可能です。
機械学習のトレーニングにおける問題解決を支援してくるのが「Amazon SageMaker Debugger」です。デフォルトで主要な機械学習フレームワークであるTensorFlow、MXNet、PyTorchのメトリクスを収集でき、モデルのデバッグや改善を支援します。
「Amazon SageMaker Model Monitor」は、いったん完成し、実運用中の機械学習モデルの推論結果が、現実と乖離していないかどうかを自動的に追跡してくれるサービス。乖離が検知されるとアラートを発してくれます。
「Amazon SageMaker Autopilot」は、機械学習モデルの作成をアルゴリズムの選択、データの前処理、最大50モデルの作成と比較、チューニングなどをすべて自動的に行ってくれます。
これらはすべてSageMaker Studioと連係して動作します。
AWS re:Invent 2019:バックナンバー
Monday Night Live
Keynote1 : by Andy Jassy AWS CEO
- [速報]AWS、自身でプロセッサを開発していく姿勢を明らかに。独自開発の第二世代ARMプロセッサ「Graviton 2」発表。AWS re:Invent 2019
- [速報]「Amazon Fargate for Amazon EKS」正式発表。Kubernetes上の分散アプリケーションをマネージドなサーバレスとして自動運用。AWS re:Invent 2019
- [速報]「Amazon CodeGuru」発表。機械学習したコンピュータが自動でコードレビュー、問題あるコードや実行の遅い部分などを指摘。AWS re:Invent 2019
- [速報]AWSをオンプレミスに持ち込める「AWS Outposts」正式リリース。日本国内でも利用可能。AWS re:Invent 2019
- 5GキャリアのエッジロケーションにAWSを設置、モバイルデバイスから利用できる「AWS Wavelength」発表。国内ではKDDIが提携。AWS re:Invent 2019
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Keynote2 : by Werner Vogels Amazon.com CTO
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[速報]「The Amazon Builders' Library」発表。大規模分散システムの構築、運用などについて、Amazonが学んできたことをコンテンツとして公開。AWS re:Invent 2019
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