AppleがKubernetes開発などをホストする「Cloud Native Computing Foundation」に参加。プラチナエンドユーザーメンバーとして
Cloud Native Computing Foundationは、Appleが同団体のプラチナエンドユーザーメンバーとして参加すると発表しました。
Cloud Native Computing FoundationはKubernetesをはじめ、コンテナランタイムのcontainerdやrkt、CRI-O、分散処理基盤のetcd、サービスプロキシのEnvoyや監視ツールのPrometheusなど、いわゆるマイクロサービスを実現する上で重要なソフトウェアの開発を数多くホストしている団体です。
現在、同団体は400を超えるメンバーで構成されています。メンバーにはエンドユーザーコミュニティやNPOメンバー、シルバーメンバー、ゴールドメンバー、プラチナメンバーなどの種別があり、もっとも参加費用が高価なのが「プラチナメンバー」です。
プラチナメンバーは年会費が37万ドル(1ドル110円換算で約4070万円)で、プラチナメンバーになるとCloud Native Computing Foundationの「Governing Board」に代表を出すことができると同時に、あらゆるサブコミッティや運営会議において投票権を持つことができる権利が与えられます。
今回Appleはこのプラチナメンバーであるプラチナエンドユーザーメンバーとして参加。同社のシニアエンジニアリングマネージャのTom Doron氏をGoverning Boardへ送り出しました。
またAで始まることが幸いして、スポンサーページではAlibaba CloudやAWSと並ぶ1列目の位置に表示されています。
Cloud Native Computing FoundationのCTO、Chris Aniszczyk氏は、次のようなコメントでAppleの参加を歓迎しています。
Having a company with the experience and scale of Apple as an end user member is a huge testament to the vitality of cloud native computing for the future of infrastructure and application development
深い経験と大きな規模を持つAppleがエンドユーザーメンバーとして参加したことは、将来のインフラストラクチャとアプリケーション開発のためのクラウドネイティブコンピューティングが力強いものであることを証明するものです。
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