マイクロソフト、WindowsアプリのWebViewとしてEdgeレンダリングエンジンを利用可能に。Windowsでもガワネイティブアプリが広まるか
マイクロソフトは、Microsoft EdgeのレンダリングエンジンをWebViewとしてWin32、WPF、Windows Formsのいずれのアプリケーションでも利用可能になると、3月7日に米国で開催したイベント「Windows Developer Day March 2018」において明らかにしました。
WebViewを用いることで、HTMLやJavaScriptなどのWeb技術を用いてWindowsアプリケーション全体あるいは一部を開発できるようになります。できあがったアプリケーションは、通常のWindows用ネイティブアプリケーションと同様に配布、実行できます。
こうした、Webアプリをネイティブアプリケーションでラップしたアプリケーションは、外側だけがネイティブな、いわゆる「ガワネイティブアプリケーション」と呼ばれています。ガワネイティブアプリはHTMLやCSS、JavaScriptなどを用いるためWeb開発者にとって開発が容易で、しかもマルチプラットフォーム展開もしやすいなどの利点があるため、モバイルアプリケーションなどでよく見られる形式でした。
マイクロソフトのWindows Developer Platform担当バイスプレジデント Kevin Gallo氏は、EdgeレンダリングエンジンがWebViewとして利用可能になることで、最新のECMAScriptやFlexbox、WebRTCなどのWeb技術をWindowsアプリケーションでも利用可能になると説明。
さらにこのWebViewは独立したプロセスとして動作するため、堅牢なアプリケーションが開発できるとしました。
EdgeのレンダリングエンジンによるWebViewは、来月にも登場予定のWindows 10の大型アップデートに対応したSDKで利用可能になる予定です。
今後、Windowsアプリにでガワネイティブが広まるでしょうか。
Windows Developer Day 2018 March
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