「Windows Server 2019」正式版がついにリリース。ハイブリッドクラウドやコンテナ機能など強化
マイクロソフトは10月2日付けでWindows Serverの最新版「Windows Server 2019」正式版のリリースを発表しました。
前バージョンのWindows Server 2016は2016年9月に登場しているため、3年ぶりの新バージョンとなります。
Windows Server 2019はクラウドとの連携を強化しハイブリッドクラウドの実現を容易にしています。
例えば「Azure Backup」は、Windows ServerのデータをMicrosoft Azureにバックアップすることでデータの破損などによる事故からデータを守る機能。
「Azure File Sync」は、、Microsoft Azureのファイル共有サービスのなかでよく使われるファイルなどをオンプレミスのWindows Serverのストレージに同期し、大容量クラウドストレージのファイル共有サービスを高速に使える機能。
「Azure Site Recovery」は、災害などが発生したときWindows ServerのHyper-Vで稼働している仮想マシンをMicrosoft Azureへフェイルオーバーさせることで、ワークロードを保護する機能です。
またコンテナ機能も強化され、WindowsとLinuxのコンテナを1つのDockerデーモン上で共存させることが可能になり、開発環境の構築などの柔軟性が高まります。Windows Subsystem for Linux(WSL)搭載などのLinux対応も強化されています。
Storage Spaces Directでは、ReFSファイルシステムでデデュープ(重複排除)と圧縮が可能になり、10倍程度の容量圧縮ができます。また、インテルのOptane DC Persistent MemoryやNVDIMM-Nなどの不揮発性メモリをストレージキャッシュとしてサポート。非常に小さなレイテンシを設定できるようになりました。
そのほかWindows Server 2019の新機能は、マイクロソフトの「What's new in Windows Server 2019」にまとまっています。
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