VMware Cloud on AWS、数千台規模のVMをダウンタイムなしでオンプレミスからクラウドへライブマイグレーション。新機能「VMware Cloud Motion」発表
VMwareは同社の年次イベント「VMworld 2018 US」を、今日から米国ラスベガスで開催します(日本時間では本日深夜から)。
それに先だって、VMware Cloud on AWSに対して数千台規模の仮想マシンをダウンタイムなしでオンプレミスからライブマイグレーションできる新機能「VMware Cloud Motion with vSphere Replication」(以下、VMware Cloud Motion)が発表されました。
これは同社が昨年発表した、vMotionを用いて仮想マシンをVMware Cloud on AWSへライブマイグレーションするサービス「VMware Hybrid Cloud Extension」に追加された新機能です。
VMware Cloud Motionは、vSphere 5.0もしくはそれ以上の環境で動作している大量の仮想マシンに対して、SD-WANに最適化された安定した大規模ライブマイグレーション環境を提供するものです。
大規模マイグレーション実行のスケジューリングにより指定された時刻までバックグラウンドで仮想マシンの同期を行います。そして指定された時刻になるとvMotionが実行され、仮想マシンは再起動などをすることなく、クラウド側で作動開始します。
これにより、vMotionを用いて仮想マシンをひとつひとつライブマイグレーションする作業と比べて、計画的で安定した大規模なライブマイグレーションを実現できるわけです。
シドニーリージョンでもVMware Cloud on AWSが稼働開始
またVMwareはシドニーリージョンでもVMware Cloud on AWSが稼働開始したことを発表しました。
東京リージョンでの稼働時期は2018年下半期中に発表が予定されているため、それほど遠くない時期に何らかの発表があるでしょう。
VMworld 2018 US
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