Visual StudioがKubernetes対応。DockerfileとHelmチャートを自動生成し、Kubernetes環境へデプロイ可能に
マイクロソフトは、Visual Studioを用いてKubernetesに対するアプリケーション展開を容易にするツール群「Visual Studio Kubernetes Tools」のプレビュー版を公開しました。
Visual Studio Kubernetes Toolsを用いることでKubernetes環境へのデプロイに必要な設定ファイルを自動生成し、すぐにデプロイできるようになります。
DockerfileとHelmチャートを自動生成するVisual Studio Kubernetes Tools
Visual Studio Kubernetes Toolsをインストールすると、Kubernetes対応のアプリケーションを開発するプロジェクトとして「Container Application for Kubernetes」が選択可能になります。
新規にこのプロジェクトを作成するか、もしくは.NET Coreを用いて開発した既存のアプリケーションをこのプロジェクトに追加することで、Visual Studioが自動的にDockerfileとHelmチャートを生成してくれます。
Dockerfileとは、コンテナにパッケージすべきシステムやアプリケーションを定義するファイルで、ここからコンテナイメージが作成されます。HelmとはKubernetesのパッケージマネージャで、Kubernetesクラスタに対してどのアプリをどのような構成や設定でデプロイするのかを定義します。パッケージを定義するファイル群がチャートと呼ばれます。
下記がVisual Studio Kubernetes ToolsをインストールしたVisual Studioのソリューションエクスプローラの画面です。HelmチャートとDockerfileが生成されることが分かります。
AzureのKubernetes環境へVisual Studioからデプロイ
さらに、DockerfileとHelmチャートを用いて、Visual StudioからAzureのKubernetes環境である「Azure Kubernetes Service」(AKS)へそのままデプロイ可能となっています(「Azure AKS」だとAzureがダブってますが……)。
Visual Studio Kubernetes Toolsに必要な環境は、VIsual Studio 2017、Docker for Windowsとなっています。
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