マイクロソフト、仮想マシン上のUbuntuへWindowsからコピー&ペースト、Ubuntuからローカルドライブへのアクセスなど可能に

2018年3月2日

マイクロソフトは、WindowsのHyper-V上で動いているLinux OSのUbuntuとWindowsとの親和性を高める、Hyper-Vの新機能「Enhanced Session Mode」を開発中であると、ブログ「Sneak Peek: Taking a Spin with Enhanced Linux VMsで明らかにしました。

この新機能を用いると、Windows上でコピーした内容のLinuxへのペーストを可能にするクリップボードの統合、WindowsのドライブをLinuxから見えるようするドライブリダイレクション、ウィンドウリサイズの対応などが可能になります。

fig Windowsから仮想マシン上のUbuntuへコピー&ペースト可能に。マイクロソフトのデモ動画から

このHyper-VのEnhanced Session Modeは、RDP(リモートデスクトッププロトコル)をLinuxに移植したXRDPを用いて仮想マシンとハイパーバイザ、Windowsをつなぐことで実現していると説明されています。

また、仮想マシン上で実行されるLinuxにも依存しているため、今回の実装ではUbuntu 16.04を利用することが指定されています。

マイクロソフトはWindowsでのLinuxの利用を、Hyper-Vを用いる方法、Dockerコンテナを用いる方法、Linux Subsystem for Linuxを用いる方法など複数用意しており、WindowsにおけるLinuxとの相互運用性を高めようと多大な労力をつぎ込んでいます。今回のHyper-VのEnhanced Session Modeも、そうした方向性に沿った改善だといえそうです。

あわせて読みたい

Linux OS Windows Hyper-V Microsoft




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本