Stack Overflowが2018年の調査結果を発表。一番使われている言語はJavaScript、一番好きな言語はRustに
IT技術者向けQ&Aサイトとして知られるStack Overflowは、2018年の読者調査の結果「Stack Overflow Developer Survey 2018」を発表しました。
回答数は約9万。世界中のエンジニアが回答し、約6割はバックエンドデベロッパー、約2割はモバイルデベロッパー。男性が約93%、女性が約7%。
年齢構成では、18歳から24歳が24%、25歳から34歳が最も多く49%、35歳から44歳が18%、45歳から54歳が5%となっています。
質問は多岐にわたっていますが、ここでは回答者が使用している言語と好きな言語の結果を引用します。
複数回答による使用言語のトップはJavaScript。次がHTML、CSS、SQLと続き、5位にJavaが入っています。
仕事の多いプログラミング言語はほぼ共通
10日ほど前の記事「人気が下降しプログラマの求人も少ないプログラミング言語ワースト10は? 一方で仕事の多い言語は? CodementorXとCoding Dojoの調査結果」で、フリーランスエンジニアのマッチングサイト「CodementorX」とプログラミング学習サイトの「Coding Dojo」が最近発表したプログラミング言語のランキングを紹介しました。
この記事のなかで紹介した、Coding Dojoが明らかにした仕事の多いプログラミング言語のリストは下記となっています。
仕事の多いプログラミング言語の1位はJavaで、2位はPython、3位はJavaScriptでした。
ここで改めて上記のStack Overflowの結果と並べてみましょう。Stack Overflowでも、プログラミング言語だけを抜き出してみると(つまりHTML/CSS/SQL/Bashなどを無視すると)、1位はJavaScript、2位はJava、3位はPythonとなり、Coding Dojoのトップ3と順番は違うものの一致します。
仕事としてのプログラミングの市場での人気言語としてこの3つが上がるのは多くの人が納得するところでしょう。
好きな言語の調査結果は意外なものに……
今回、Stack Overflowでは「好きな言語」の調査結果も発表しています。
トップとなったのはRust。2位がKotlinで、Python、TypeScript、Goと続きます。
1位がRustとなったのはその知名度からするとやや意外な気がしますし、2位のKotlinは昨年2017年5月のGoogle I/O 2017でAndroidの正式な開発言語となったのがきっかけで注目され始めたと言ってもいいので、急速に人気が上昇していると言えるでしょう。
Stack Overflowの調査結果ではDread(怖い/嫌い)言語のランキングも示されていますし、ほかにも多くの調査結果が示されているので、興味のある方はぜひ「Stack Overflow Developer Survey 2018」を参照してください。
参考記事
エンジニア向けのQ&Aサイトとして知られる「Stack Overflow」が、新サービスとして開発チーム向けの「Stack Overflow Channels」を発表しました。
エンジニア向けのQ&Aサイトとして知られる「Stack Overflow」は、チーム内に閉じた情報共有のためのQ&Aサイトを実現する新サービス「Stack Overflow For Teams」を発表、現在アーリーアクセス版のユーザーを募集しています。
エンジニア向けのQ&Aサイトとして知られる「Stack Overflow」は、チーム専用のプライベートなQ&Aサイトが作れる新サービス「Stack Overflow for Teams」の提供を開始しました。
関連記事
あわせて読みたい
ネットワークスイッチをプログラマブルでgRPC対応にする「Stratum」をONFが発表。ホワイトボックススイッチのリファレンス実装に、Googleがオープンソース提供
≪前の記事
マイクロソフト、データ分析ツール「Power BI」のHoloLens対応版をリリース。現実空間に重ねてグラフを投影、操作を可能に