Red Hat、Windows版OpenJDKの長期商用サポート提供を発表
Red Hatは、これまで提供してきたRed Hat Enterprise Linux対応のOpenJDKに対する商用サポートに加えて、Windows対応のOpenJDKの長期商用サポートの提供を発表しました。
#RedHat has announced commercial support for @OpenJDK on #Microsoft @Windows, furthering our commitment to #multicloud solutions https://t.co/QG87EFaGQR #OpenJDK pic.twitter.com/Kr7jaeM2x6
— Red Hat, Inc. (@RedHat) 2018年12月18日
Red Hatは同社がビルドしたOpenJDKをRed Hat Enterprise Linuxにバンドルし、LTS(Long Term Support)を含むサポートを提供してきました。
現時点での同社の「OpenJDK Life Cycle and Support Policy」によると、Linux版Windows版のいずれもOpenJDK 8は2023年6月まで、OpenJDK 11は2024年10月までサポートを提供する予定です。
また、同社は以前からWindowsに対応したOpenJDKの独自ディストリビューションも配布しており、現時点ではWindows 64bit版OpenJDK 8とOpenJDK 11などをRed Hat DeveloperのOpenJDKのページで公開しています。
このRed HatによるWindows版OpenJDKはLinux版との互換性が保証されており、Red HatはWindows版OpenJDK上での同社のミドルウェアの動作をLinux版と同様に保証してきました。
Windows版OpenJDKのサポート体系の具体的な詳細は今回の発表に含まれていませんが、「OpenJDK Life Cycle and Support Policy」によると、Windows版OpenJDKのパッケージはサポートポータルのJBoss Downloadsのページで提供されると説明されています。
今回Windows版OpenJDKのサポートの発表は、マルチプラットフォーム対応を強化することで同社のハイブリッドクラウド/マルチクラウド戦略をさらに前進させるためではないかと考えられます。
関連記事
- Java 11正式版がリリース、本バージョンからOracle JDKのサポートは有償に。OpenJDKで無償の長期サポート提供は現時点で期待薄
- AWSが独自のOpenJDK「Amazon Corretto」発表。AWS内部で使っていたJavaを外部提供へ。Java 8は2023年まで、Java 11は2024年まで無償でLTSを提供
- Microsoft Azure上での実行目的ならJavaの長期サポート(LTS)を無料提供、MacやWindowsでの開発用途もOK。マイクロソフトとAzul Systemsが提携で
- Javaはなぜ変わらなくてはならなかったのか。JavaOne改め「Oracle CodeOne」の基調講演で語られた理由。Oracle CodeOne 2018
あわせて読みたい
マイクロソフト、Windows Sandbox発表。デスクトップアプリを分離した環境で安全に実行可能に
≪前の記事
Kubernetesはオープンな標準と拡張性にフォーカスしている。KubeCon + CloudNativeCon North America 2018