[速報]オラクル「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」正式公開。機械学習を用いて全自動で運用、チューニング、パッチ適用など実現
米オラクルは3月27日(現地時間。日本時間3月28日早朝)、オンラインイベントを開催。同社創業者兼CTOのラリー・エリソン氏がクラウドサービス「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」の正式公開を発表しました。
Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudは、機械学習によって人手を介さずにバックアップやパッチの適用、チューニング、スケールイン/スケールアウトなどの日常的な運用業務を自律的に行うクラウドサービス。昨年10月に行われたOracle OpenWorld 2017で発表され、昨年中にリリース予定とされていました。
Oracle Database 18cとOracle Cloudのインフラ、ポリシーによる自動化機能および機械学習機能を組み合わせて実現されています。
ラリー・エリソン氏は、機械学習による自律的なデータベースの実現を「おそらく、これまで我々が行ってきたことのなかでもっとも重要なものの1つ」と、その意義を強調。
人手を介さず自律的に稼働することで運用にかかるコスト削減だけでなく、ヒューマンエラーも起きない安全な運用が可能になり、計画停止も含めたSLA 99.995%を約束。
またAWSのデータウェアハウスから乗り換えた場合にクラウドの費用が半分になると説明しています。
Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudを皮切りに、6月にはOLTPに対応した「Oracle Autonomous OLTP Database Cloud」提供開始予定。
今年夏にはNoSQL対応の「Oracle Autonomous NoSQL Database Cloud」も提供開始予定。
エリソン氏はほかにもAutonomouse PaaSサービスなど、同社のクラウドのあらゆるサービスを自律化していくことを示唆し、機械学習による自律的な機能を同社クラウドの大きな差別化要因にしていくとしました。
「これが、われわれのAmazonとの戦い方だ」(エリソン氏)
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