ソラコム、省電力消費で長距離通信のセルラーLPWAに対応した「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」を発表

2018年7月4日

センサーが数分に一度だけ複数の数値データをサーバに送信するといった、IoTデバイスによる比較的シンプルなデータ通信を行う場合、帯域幅が数Mbpsから数十Mbps以上ある従来の携帯電話網(セルラー網)を使うのは少しオーバースペックに見えます。

そこで最近、IoTデバイス向けの通信技術として注目されているのが、帯域幅はそれほど広くない(100bpsから1Mbps程度)代わりに乾電池でも長期間使えるほど通信に必要な消費電力が非常に小さく、しかも携帯電話網のように広域をカバーする能力を持つLow Power Wide Area(LPWA)通信です。

下記は、IoT向けのサービス基盤を提供するソラコムによる、回線ごとの特長をまとめた図です。IoTデバイスの通信には複数の選択肢があることが分かります。

SORACOM Air for セルラー plan-KM1 fig4

すでにソラコムはLPWAの分野でLoRaWANやSigfoxをサポートしています。そして今回、KDDIが提供するLPWAの回線サービス「LTE-M Cat.M1」に対応したIoT向け通信サービス「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」の提供と、このLTE-M Cat.M1に対応したモジュールの販売を9月に開始すると発表しました。

SORACOM Air for セルラー plan-KM1 fig1

LTE-M Cat.M1は、LPWAの特徴である省電力消費と長距離通信による広域をカバーするだけでなく、ハンドオーバー機能を持つため移動体通信にも適しているとされています。

またソラコムは、この「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」を利用できるリファレンスデバイスとして1個単位で販売する予定の「Quectel BG96」と「Wio LTE M1/NB1(BG96)も発表しています。

SORACOM Air for セルラー plan-KM1 fig2
SORACOM Air for セルラー plan-KM1 fig3

あわせて読みたい

業界動向 SORACOM




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本