ソラコム、省電力消費で長距離通信のセルラーLPWAに対応した「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」を発表
センサーが数分に一度だけ複数の数値データをサーバに送信するといった、IoTデバイスによる比較的シンプルなデータ通信を行う場合、帯域幅が数Mbpsから数十Mbps以上ある従来の携帯電話網(セルラー網)を使うのは少しオーバースペックに見えます。
そこで最近、IoTデバイス向けの通信技術として注目されているのが、帯域幅はそれほど広くない(100bpsから1Mbps程度)代わりに乾電池でも長期間使えるほど通信に必要な消費電力が非常に小さく、しかも携帯電話網のように広域をカバーする能力を持つLow Power Wide Area(LPWA)通信です。
下記は、IoT向けのサービス基盤を提供するソラコムによる、回線ごとの特長をまとめた図です。IoTデバイスの通信には複数の選択肢があることが分かります。
すでにソラコムはLPWAの分野でLoRaWANやSigfoxをサポートしています。そして今回、KDDIが提供するLPWAの回線サービス「LTE-M Cat.M1」に対応したIoT向け通信サービス「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」の提供と、このLTE-M Cat.M1に対応したモジュールの販売を9月に開始すると発表しました。
LTE-M Cat.M1は、LPWAの特徴である省電力消費と長距離通信による広域をカバーするだけでなく、ハンドオーバー機能を持つため移動体通信にも適しているとされています。
またソラコムは、この「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」を利用できるリファレンスデバイスとして1個単位で販売する予定の「Quectel BG96」と「Wio LTE M1/NB1(BG96)も発表しています。
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