LinuxやiOS/AndroidアプリでもExcelやPDFの読込、操作、保存などを可能にするライブラリ「DioDocs」発表。配布ライセンスは無料。グレープシティ
グレープシティは、アプリケーションに対してExcelやPDFファイルの読込や操作、保存機能などを実装できるライブラリ「DioDocs for Excel」と「DioDocs for PDF」を発表しました。
DioDocs for ExcelとDioDocs for PDF(以下まとめてDioDocs)の最大の特徴は、Windows対応のアプリケーションだけでなく、macOSやLinuxはもちろんiOSやAndroidに対応したアプリケーションにも、ExcelファイルやPDF形式のファイルの読み込みや生成、更新などの機能を実装可能であることです。
DioDocsはマイクロソフトの.NET Frameworkの標準仕様である「.NET Standard 2.0」に準拠しているため、.NET Standard 2.0に対応した実装である「.NET Core」「.NET Framework」「Xamarin」で利用できます。これらのフレームワークを用いてWindows、macOS、Linux、iOS、Androidなどを開発する際にDioDocsも利用可能になるというわけです。
そして開発されたアプリケーションは仮想マシンやDockerコンテナ、サーバレスプラットフォームなどに配置することで、クラウド上で利用することも可能となっています。
API経由でファイルの読み込み、内容の変更や操作、保存など
DioDocs for Excelでは、読み込んだExcelファイルに対してAPI経由でセルへの書き込みやスタイルの変更、グラフの生成、数式、図形の編集や埋め込みオブジェクトの操作、シートの保存、PDF形式での保存など、多様な操作がAPI経由で可能。
DioDocs for PDFも、読み込んだPDFファイルに対して書き込みやPDFフォームの生成、ページサイズ、向きの変更、ファイルの圧縮、Webに最適化したPDFの生成など、高度な機能もAPIで操作可能です。
DioDocsは1年定額制のサブスクリプション方式での販売となり、イニシャル(初回)価格は、1開発ライセンスが 34万5600 円(8%税込)、2年目以降のリニューアル(更新)価格は 17万2800 円(8%税込)。
ただしDioDocsを利用して開発したアプリケーションを配布する場合は、デスクトップ、モバイル、クラウドなどアプリケーションの形式を問わず無料で配布可能です。
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