Kubernetesを分かりやすく説明してくれるキャラクター「Captain Kube」や「Phippy」ら、Cloud Native Computing Foundation傘下で公開
2016年に公開された「The Illustrated Children's Guide to Kubernetes」(よい子のためのKubernetes絵本)を読者のみなさまは覚えておいででしょうか? Publickeyでも当時の記事で取り上げています。
単体のPHPアプリケーションであるキリンのPhippyは海で親切なクジラと出会い、快適なコンテナをもらって収まります。コンテナに揺られて海をさまよっていたPhippyはCaptain Kubeが率いる大型船に乗せてもらい、さまざまな経験をする……という物語を通じてKubernetesの役割が分かる、というものでした。
この絵本を公開したのは当時Kubernetes向けのツールを開発していたDeisであり、同社は2017年4月にマイクロソフトによって買収されました。
Cloud Native Computing FoundationがCC-BYで公開
そして今月、12月10日から13日まで米シアトルで開催されている「KubeCon+CloudNativeCon North America 2018」において、マイクロソフトはCaptain KubeやPhippyらを含む「The Illustrated Children's Guide to Kubernetes」の権利をCloud Native Computing Foundation(CNCF)へ寄贈することを発表。
CNCFはこれらをCreative Commonsライセンス(CC-BY)で公開しました。
これにより、誰でも適切な方法の下であればこれらのキャラクターなどを営利目的も含めてリミックスしたり、改変したり、別の作品のベースにしたりできるようになりました。
新ストーリー「Phippy Goes to the Zoo」も公開
新たなストーリー「Phippy Goes to the Zoo」も公開されました。
Phippyと新キャラクターのZeeが動物園へ行くと、そこでPodsやレプリカセットやローリングアップデートCronJobsなど、さまざまなKubernetesの機能を目にするという物語です。
こちらもKubernetesの基本的な機能を分かりやすく学べるコンテンツになっています。
Creative Commonsとなったこれらのキャラクターが今後コミュニティなどによってどう展開されるのか、楽しみですね。
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