Kubernetes 1.13リリース。Container Storage Interface仕様が正式版に、CoreDNSがデフォルトのDNSサーバへ

2018年12月7日

コンテナオーケストレーションツールKubernetesの最新版となる「Kubernetes 1.13」が正式にリリースされました

fig

Kubernetes 1.13は10月10日に1.12がリリースされて以来、わずか2カ月という短期間でリリースされています。

その理由として1.13は機能の追加ではなく下記の3つの機能の正式リリースにフォーカスされていたためだと説明されています。

1つ目は、Kubernetesクラスタ管理ツールである「kubeadm」です。

kubeadmは最小限のKubernetesクラスタを起動し、運用することにフォーカスされたシンプルなツールです。さまざまな機能を備えた、よりリッチなKubernetes管理ツールはこのkubeadmを基盤に構築されることが期待されています。

2つ目は「Container Storage Interface(CSI)」です。CSIはKubernetesだけでなくCloud FoundryやMesosなどのさまざまなコンテナオーケストレーションツールに対して、ストレージベンダが自社製ストレージのためのプラグインを開発できるようにするための共通APIとして開発されてきました。

つまりこのCSIに沿ってストレージプラグインを開発すれば、どのコンテナオーケストレーションでも対応することになります。

CSIの仕様が、今回のKubernetes 1.13のリリースと同時にバージョン1.0に到達し、正式版となりました。

3つ目はCoreDNSがKubernetesのデフォルトのDNSになったことです。

Kubernetesはオーケストレーション機能を実現するために内部にDNS機能を必要としており、これまではそこにKubernetesの開発エンジニアがKubernetes開発の合間に開発しメンテを行ってきたKubeDNSが用いられていました。

CoerDNSはKubernetesの開発をホストしているCloud Native Computing Foundationの正式な開発プロジェクトの1つであり、単一のGoバイナリで実行される、よりシンプルかつ軽量で高速なDNSです。

Kubernetes 1.11から、デフォルトのDNSとしてKubeDNSの代わりにCoreDNSが選択可能となっていましたが、今回のKubernetes 1.13からはCoreDNSがデフォルトのDNSとなりました。

あわせて読みたい

Kubernetes コンテナ型仮想化




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本