Kotlin用フレームワーク「Ktor 1.0」正式リリース。非同期処理に対応したWebサーバとマルチプラットフォームなクライアントの開発に対応
Kotlinの開発元であるJetBrainsは、Kotlinに対応したフレームワーク「Ktor 1.0」正式版のリリースを発表しました。
Welcome Ktor 1.0, a connected applications framework built by the Kotlin team! Create asynchronous, high-performing, and lightweight web servers and build non-blocking multiplatform web clients, all in one language with idiomatic APIs.
— Kotlin (@kotlin) 2018年11月19日
https://t.co/tb1G6zefYI pic.twitter.com/bxzqXsNopG
Kotlinにはバージョン1.3からノンブロッキングな非同期処理を容易に記述できる「coroutine」機能が搭載されました。Ktorはこのcoroutineを活用し、非同期処理を行うサーバやクライアントの開発を容易にするフレームワークです。
サーバ用フレームワークとしては、標準のサーブレットエンジンに加えてJetty、Netty、Tomcatなどのサーブレットエンジンを差し替え可能です。
また標準でルーティング、JSONシリアライゼーション、FreemarkerおよびVelocityなどに対応したHTMLテンプレートエンジン、ユーザー認証機能などを備えており、さらにプラグインによって機能追加もできるようになっています。
さらに迅速な開発を容易にするために高速な起動、自動リロードなども備えています。
一方クライアントはKotlinのマルチプラットフォーム機能を活用し、JavaVMに加えてJavaScript、Android、iOSに対応した非同期クライアントが開発可能です。
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