jQuery 3.3登場、約1年ぶりのアップデート。新機能も追加
JavaScriptライブラリとして知られるjQueryが約1年ぶりにアップデートされ、「jQuery 3.3」が1月19日付けでリリースされました。
1つ前のバージョンであるjQuery 3.2のリリースが2017年3月16日で約10カ月前、さらにその前のバージョンであるjQuery 3.1のリリースがそこから8カ月前に遡る2016年7月7日ですので、jQueryはゆっくりながらも着実にアップデートされてきたといえるでしょう。
配列に対してまとめてクラスの追加や削除が可能に
新機能として.addClass()、.removeClass()、.toggleClass()の3つのメソッドが、列挙されたデータに対して利用可能になりました。以下がその例です。
jQuery(elem).addClass([
'dave', 'michał',
'oleg', 'richard',
'jason', 'timmy'
]);
jQueryの開発チームは新たな機能を積極的に追加しようとはしていないとしながらも、これはとても便利なので追加したと、次のようにブログで説明しています。
Generally, jQuery is not looking to add anything new. We tend to focus more on what we can remove rather than what we can add. But as soon as we saw this feature request, we wondered how it hadn’t been added before
一般論として、jQueryはもう新しい機能を追加しようとはしていない。追加するよりもむしろ、機能を削除することにフォーカスしているくらいだ。とはいえ、この機能のリクエストを目にしたときには、なぜこれまでこれができなかったのかと不思議に思うくらいだった。
jQuery 3.3でも、Ajax機能が不要なユーザーのためにAjax機能を削除したスリム版のjQuery 3.3も提供されます。
jQuery 3.3はjQuery 3.xと互換性があるため、そのまま入れ替えが可能とのことです。
また、今後リリースされるであろうjQuery 4.0では、下記のメソッドが削除される見通しであるとして注意を呼びかけています。
jQuery.now
jQuery.isWindow
jQuery.camelCase
jQuery.proxy
jQuery.type
jQuery.isNumeric
jQuery.isFunction
Event aliases
参考:jQuery 3.0正式版がついにリリース。通常版のほかに、Ajax機能を省略したスリムビルド版も提供
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