IaaS+PaaSクラウド市場でAWSのシェアはさらに増加、引き続きトップを独走、2位はマイクロソフト。2018年第3四半期、Synergy Research Group
調査会社のSynergy Research Groupは、2018年第3四半期におけるクラウドインフラサービスの調査結果を発表しました。
クラウドインフラサービスは、IaaSとPaaS、ホステットプライベートクラウドを合わせたもの。この1年で同市場全体は45%成長とのこと。
1位のAmazon Web Services(AWS)はこの1年でシェアを1ポイント増加させて約34%となり、相変わらずAWSをのぞく上位4社の合計よりも大きなシェアを単独で獲得しています。
2位のマイクロソフトはシェアを2.5ポイント増加させて14%前後となり、AWSとの差を少しずつ詰めています。一方、3位のIBMは0.5ポイントシェアを失い約7%、4位のGoogleはシェアを1ポイント増加させ、IBMとGoogleの差は縮まっています。
Synergy ResearchによるとIBMはホステッドプライベートクラウドに強いとのこと。
5位には中国のAlibabaが入りました。
6位以下のNext 10とそれ以降のクラウドプロバイダは全体としてシェアを下げているため、クラウド市場全体としては上位のクラウドプロバイダへの集中が進んでいることになります。
地域別のシェアでもAWSが圧倒
Synergy Research Groupは地域別のシェアも発表しています。ここでもすべての地域でAWSがトップとなり圧倒的なシェアの高さを見せつけました。
アジア太平洋地域ではAlibabaがマイクロソフトを抑えて2位に、TencentがIBMやSalesforce.comを抑えて5位に入っている点も注目されます。
アジア太平洋で強さを見せているAlibabaやTencentが、今後グローバル市場でどのようにシェアを獲得していけるのかも注目点のひとつといえそうです。
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