全世界のIaaSクラウド、AWSが50%越えでシェアトップ、マイクロソフトは1年でほぼ倍増。アリババも急成長。ガートナー
米調査会社のガートナーは、グローバル市場におけるIaaS型クラウドの市場調査結果を発表しました。
昨年、2017年のIaaS型クラウドでの市場シェアトップはAmazon Web Services(AWS)で51.8%と半数を超えています。ただし2016年と比較するとAWSはわずかにシェアを落としています。
ガートナーはAWSの成長の背景を次のように説明しています。
Amazon is also the most mature, enterprise-ready provider, with the strongest track record of customer success and the most useful partner ecosystem. Growth in 2017 was driven not only by customers that are migrating from traditional data centers to cloud IaaS, but also by customers implementing transformational digital business projects, reflecting its broad range of use cases.
Amazonはもっとも成熟したエンタープライズ対応のプロバイダであり、多くの顧客の成功と、最大のパートナーエコシステムを持つ。2017年における成長は、既存のデータセンターからIaaSクラウドへのマイグレーションだけでなく、その幅広いユーザーの利用例を反映し、デジタルビジネスへ変革するためのプロジェクトの実装などによるものが大きい。
一方、2位に位置するマイクロソフトは2016年の売上と比較して2017年の売上はほぼ倍増の売上31億3000万ドルとなり、急速に成長しています。
3位のアリババも1年で62%成長、4位のGoogleが56%成長ですので、AWSとマイクロソフトの規模は近づいていくと予想されますが、それでもこれから数年は上位のシェアが入れ替わることはなさそうです。
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