GoogleがフルマネージドなRedis、「Cloud Memorystore」をGoogle Cloud Platformで提供
GoogleはNoSQLのインメモリデータベースとして知られるRedisをベースとしたマネージドサービス「Cloud Memorystore」のベータ提供を5月9日から開始すると発表しました。
RedisはNoSQLのインメモリデータベースもしくは分散インメモリキャッシュなどとして利用されるオープンソースのソフトウェアです。
その名の通り基本的にすべてのデータがメモリ上に保持されるため、データの書き込み、読み出しなどの処理が非常に高速に実行できるだけでなく、複数のインスタンスを組み合わせて分散処理させることができるため、処理するデータの大きさや負荷に合わせてスケールさせることもができることも大きな特徴です。
そのため、リアルタイムに近い高速な反応が要求されるアプリケーションのバックエンドやキャッシュなどとして利用されています。
インスタンスは最大300GB、12Gbpsのスループットまでサポート
今回Googleが発表したCloud Memorystoreは、このRedisをフルマネージドサービスとして提供するもの。
ユーザーはRedisの機能やAPI、接続のためのプロトコルなどはもちろんそのまま利用できる一方、Redisを実行するサーバのプロビジョニングや設定、運用、監視などの運用に関わる作業はすべてGoogle Cloudが受け持ってくれます。
Cloud Memorystoreでは、同時に2つのゾーンでRedisのインスタンスが実行されてレプリケーションが行われます。万が一異常終了した場合には自動的にフェイルオーバーを行うなどにより、99.9%のSLAを実現する見通しです。
また、Cloud MemorystoreのIPアドレスはプライベートアドレスを用いてインターネットから分離されており、さらにIAMを用いたロールベースのアクセスコントロールを行うことでセキュアな運用が実現されます。
With Cloud Memorystore for Redis, you can easily achieve the sub-millisecond latency and throughput your applications need. Start with the lowest tier and smallest size, and then grow your Redis instance effortlessly with minimal impact to application availability. Cloud Memorystore can support instances up to 300 GB and network throughput of 12 Gbps.
Cloud Memorystore for Redisによって、ミリ秒以下のレイテンシとアプリケーションで必要とされるスループットを簡単に手に入れることができます。安価な最小サイズからスタートし、アプリケーションの可用性には最小限の影響で簡単にRedisのインスタンスを拡大していくことができます。Cloud Memorystoreは最大300GB、12Gbpsのスループットまでサポートしています。
(「Fully-managed in-memory data store service | Google Cloud」から)
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