インテルからGoogleに転職したダイアン・ブライアント氏、早くもGoogleを退職との報道。インテルの新CEOに就任か?
昨年末にインテルからGoogle CloudのCOOに就任したばかりのダイアン・ブライアント氏が退職すると報道されています。その理由として、不祥事で突如辞任したインテルCEOの後任となるのではないかと推測されています。
昨年2017年12月に、インテルのデータセンター部門のトップであったダイアン・ブライアント(Diane Bryant)氏がGoogleへ転職。Google CloudのChief Operating Officer(COO)に就任したことは、クラウド業界にとって大きなニュースの1つでした。
ブライアント氏はインテル時代、データセンター部門のトップとしてビジネスの成長に大きく貢献してきただけでなく、さまざまなクラウドのイベントにも登壇し、クラウドベンダとインテルとの良好な関係をアピールする同社の顔役とも位置づけられる人物でした。Publickeyでも以下のように報じました。
ところが、就任から1年もしないうちに、ブライアント氏がGoogleを去るという報道がこの数日、海外で相次いでいます。
- Former Intel Executive Diane Bryant Is Leaving Google Cloud | Fortune
- Google Cloud COO Diane Bryant has left after less than a year - CNBC
- Diane Bryant leaving as Google Cloud COO after less than a year - SiliconANGLE
ブライアント氏は、クラウド市場のシェアにおいて現在のところAWSやMicrosoft Azureに次ぐポジションにあると見られるGoogle Cloudをてこ入れすべくGoogleに迎え入れられたはずです。なぜ1年にも満たない短期間でGoogleを去るのでしょうか?
もしかしたらブライアント氏は古巣のインテルに戻るのではないか、それも新CEOとして。そう推測されています。
インテルのCEOが不祥事で突然辞任
インテルのCEOを務めていたブライアン・クルザニッチ氏は先月、不祥事によって突然辞任しています。下記はITmediaの記事「IntelのクルザニッチCEOが辞任──企業倫理に反する従業員との関係で」から引用します。
Intelは最近、クルザニッチ氏が過去にある従業員と“合意の上での関係”を持っていたと知らされた。調査により、同氏の行為はすべての管理職が守るべき社内恋愛禁止ポリシーに反することが確認されたため、取締役会はクルザニッチ氏の辞任を受け入れた
誰もが予想しないタイミングでの突然、インテルのCEOが辞任したのです。現在はCFOが暫定CEOを兼任しており、新CEOを探している最中です。
そしてブライアント氏がGoogleを去るのは、インテルの新CEOに就任するためではないかとの予想が報道されています。下記はCNBCの記事「Google Cloud COO Diane Bryant has left after less than a year」から。
As for Bryant, before she left Intel she was considered one of the company's top three executives. After CEO Brian Krzanich suddenly resigned in June due to a relationship with an employee, analysts floated her name as a possible successor.
ブライアント氏は、インテルを退社する前は同社役員のトップ3の一人と目されていた。 ブライアン・クルザニッヒCEOが6月に従業員との関係で突然辞任した後、アナリストたちは後継者として彼女の名前を思い浮かべた。
状況から見てこの推測は当たっていそうに思いますが、今月中にはその真偽が分かるでしょう。いずれにせよGoogleにとってはせっかく招き入れた大物を突然失うという不運な出来事になりそうです。
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