Google App Engineがスタンダード環境でNode.jsをサポート。パッチ適用は自動、カスタムドメインでのHTTPSも利用可能
Google App Engineはクラウド上にアプリケーションの実行環境が提供され、サーバが落ちた場合の復旧や負荷に応じたサーバの増減などの管理をすべてクラウドにまかせることができるサービスです。
アプリケーションの実行環境として、あらかじめGoogleが言語の実行系を含めた実行環境をマネージドサービスとして提供する「スタンダード環境」と、開発者自身がGoogle App Engineのコンテナに実行系をインストールすることで任意の言語を利用可能な「フレキシブル環境」の2種類が提供されています。
スタンダード環境はこれまで、Java、Python、Go、PHPの言語が利用可能でした。これにあたらしくNode.js v8の実行環境が加わることが発表されました。
これまでもフレキシブル環境を利用することでGoogle App EngineでNode.js対応のアプリケーションを実行することは可能でした。今回新たにスタンダード環境でNode.jsがサポートされたことにより、開発者はNode.jsのランタイムのインストールをしなくてもすぐにGoogle App EngineですぐにNode.jsアプリケーションをデプロイし、実行できるようになります。
そのほか、スタンダード環境でのNode.jsサポートによる利点は次のようなものがあると説明されています。
迅速なデプロイやスケーリング
基本的なExpress.jsのデプロイならば1分以下で実行できるだけでなく、トラフィックに応じたスケーリングも迅速に行われます。
通常のNode.jsと同一環境
スタンダード環境で提供されるNode.js環境は、通常のNode.jsが提供するAPIに対する制限はなく、まったおく同じことが実現できます。そのため、ネイティブを含むNode.jsモジュールも追加可能。
強力なセキュリティ
Node.jsのセキュリティパッチ適用などのアップデートはクラウド側で自動的に行われ、つねに最新の状態が保たれます。さらにカスタムドメインでHTTPSの利用も可能になっています。
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