どのクラウドでも使えるサーバレス「GitLab Serverless」をGitLabが発表。KubernetesとKnativeがベース
GitLabは同社独自のサーバレスプラットフォーム「GitLab Serverless」を、12月22日にリリース予定のGitLab 11.6で提供すると発表しました。
GitLab ServerlessはKnativeをベースにKubernetes上で稼働するサーバレスプラットフォームです。GitLabがホスティングするのではなく、AWSやGoogle Cloud Platformなどどのクラウドに対してもデプロイし使えることが最大の特徴と言えるでしょう。
GitLabはマルチクラウドに対応したサーバレス管理ツールを提供するTriggerMeshと協力することで、デプロイ後の運用まで一貫してGitLabで管理できるとしています。
現在、AWS LambdaやGoogle Cloud Functions、Azure Functionsなど主要なクラウドは独自のサーバレスプラットフォームを提供しています。しかしそれぞれのクラウドごとに独自に実装されたサーバレスプラットフォームであるため、アプリケーションの互換性はありません。
こうした現状に対しGitLabは独自のサーバレスプラットフォームを実装、それをどのクラウドへもGitLabを通して一貫した方法でデプロイし、実行し、運用管理できる環境を整備することで、サーバレスによる特定のクラウドに対するロックインを防ぐことができると説明しています。
GitLabはもともと、GitHubのようにソースコード管理サービスを提供するサービスからスタートし、現在ではその機能を核としつつもプロジェクト管理ツールや自動ビルドツール、運用管理ツールなどの機能追加により統合DevOpsツールとして発展してきました。
そして今回のGitLab Serverlessの発表により、アプリケーション実行環境の提供までビジネスの範囲を広げたことになります。
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