マイクロソフトによるGitHubの買収手続きが完了、新CEOはXamarin創業者のNat Friedman氏。GitHub共同創業者のChris Wanstrath氏は退任
今年6月に発表されたマイクロソフトによるGitHubの買収手続きが正式に完了したことがマイクロソフトとGitHubから10月26日付けで発表されました。
これによりGitHub共同創業者でCEOだったChris Wanstrath氏は退任しマイクロソフトのフェローとなり、GitHubの新CEOには予定通りNat Friedman氏が就任しました。
Nat Friedman氏は、同じくマイクロソフトに買収されたXamarinの創業者で、オープンソースに対する経験と知識を持つ人物。今後もGitHubは独立した組織として運営されますが、Friedman氏はマイクロソフトのバイスプレジデントでクラウドとAI部門の責任者であるスコット・ガスリー氏の部下となります。
マイクロソフトのPulll Requestがマージされる
買収完了に当たり、Friedman氏は「Pull Requestのマージが成功しました。これから私達が開発する未来にご期待ください。」という記事をブログに投稿。この中でGitHubの原則と将来像に触れています。
Friedman氏は、今後もGitHubはデベロッパーファーストであり、いままでとおなじ開発理念を持ち続けるという2つの原則を次のように説明しました。
GitHubは、コミュニティ、プラットフォーム、ビジネスとして独立して運営されます。これは、GitHubがデベロッパー・ファーストを考え、独創的な精神、そしてオープンな拡張性を保持することを意味します。私たちは常に、開発者が任意の言語、ライセンス、ツール、プラットフォーム、またはクラウドを選択できるようサポートします。
GitHubは今までと同じ製品の開発理念を保持します。私たちは、開発者のことを第一に考えサービス提供を行っているGitHubは、すばらしい製品だと考えています。私はこのことを理解し、尊重し、今後も開発者に愛される、クールで洗練されたツールを引き続き構築することを約束します。
そして今後ともデベロッパーの開発生産性の向上に寄与するとし、まずはGitHubの日々のUXを改善することに焦点を当て、検索、通知、Issue、プロジェクト、モバイルエクスペリエンスなどのコアシナリオを改善するだけでなく、新機能として発表されたばかりのGitHub Actionsの拡張にも注力するとしています。
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