[速報]次期Docker for Win/Mac、GUIの数クリックで簡単にアプリケーションのコンテナ化と実行が可能に。DockerCon 2018

2018年6月14日

サンフランシスコでDockerのイベント「DockerCon 2018」が開幕しました。Docker社にとって、これまで同社の顔であった創業者兼CTOのSolomon Hykes氏が4月に退任を発表して以来、初めての大型イベントです。

1日目の基調講演で行われた最初の大きな発表は、Docker for Win/MacでGUIを用いて数クリックでコンテナ化を実現、より容易かつ迅速にカスタムアプリケーションやミドルウェアをコンテナ化できるようにしたことでした

これまでDockerを用いてアプリケーションをコンテナ化するにはコマンドラインからDockerコマンドなどを駆使し、Dockerfileなどを理解する必要がありましたが、GUIによってDockerのビギナーでも簡単にコンテナ化ができるようになります。

基調講演で行われたデモ画面を紹介しましょう。

数クリックでアプリケーションをコンテナ化

Docker for Windows Desktopで新規アプリケーションを選択すると下記の画面が表示されます。ここで、テンプレートをベースにコンテナ化を開始するか、カスタムアプリケーション用に設定を入力するかを選択します。

Docker Desktop fig1

画面左の「Choose template」をクリックすると、主要なミドルウェアやアプリケーションのコンテナ化のためにあらかじめ用意されたテンプレートを選択できます。

Docker Desktop fig2

「Custom application」をクリックすると、コンテナ化するカスタムアプリケーションのベースとなるフレームワークやサービスを選択できます。

Docker Desktop fig3

ここではASP.NETとSQL Serverを選択。

Docker Desktop fig4

プロジェクト名を入力し、保存するファイル名を設定。

Docker Desktop fig5

「Assemble」ボタンをクリックすると、Dockerfileが生成されます。

Docker Desktop fig6

「Run application」ボタンをクリックすると、コンテナイメージが作成され、コンテナランタイムにデプロイされ、実行が開始されます。

Docker Desktop fig7

すると実際にASP.NETのデフォルトアプリケーションが立ち上がりました。

Docker Desktop fig8

この新機能は次期Docker Desktopで搭載予定です。

DockerCon 2018

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