日本では「ブロックチェーン」は過度な期待、「DevOps」は幻滅期、「ビッグデータ」は陳腐化へ。ガートナーが「日本におけるテクノロジのハイプサイクル」2018年版発表

2018年10月15日


調査会社のガートナーは毎年、先進テクノロジーに関する「ハイプサイクル」を発表しています。

ハイプサイクルとは技術の登場から安定までを5つのステージに分けて説明したもので、黎明期から過度な期待を経て幻滅、啓蒙、安定へと移行する途上のどこにその技術が位置しているかを示しています。

米ガートナーは2018年8月に「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2018」として今年のハイプサイクルを発表し、汎用AIは黎明期、バイオチップやディープラーニングは過度な期待、複合現実は幻滅期などと位置付けています。

同社の日本法人であるガートナー・ジャパンも10月11日付けで、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2018年」を発表。2018年現在、ITリーダーがデジタルビジネスを推進するにあたり重要な役割を担う代表的な40のキーワードをピックアップしています。

fig 出典:ガートナー (2018年10月)。縮小のため画像の右側にある「生産性の安定期」欄を省略

いくつか注目されるキーワードを見てみましょう。例えば「人工知能」や「ブロックチェーン」は過度な期待のピーク期にあります。同社リサーチ&アドバイザリ部門 マネージング バイス プレジデントの堀内秀明氏は、これらについては幻滅期へ向かっていると次のように解説しています。

昨年、ピークにあると評価した『人工知能』『ブロックチェーン』に対する期待はピークを越え、『幻滅期』へと坂を下りつつあります。今後、概念実証 (POC) や先行事例の結果が公表され、取り組みの困難さが顕在化するにつれて、慎重な姿勢が企業間に広まるものと予想されます。

幻滅期にまさに差し掛かろうとしているのが「DevOps」や「モノのインターネット」などです。

そして幻滅期にあってそのまま陳腐化していくと位置づけられたのが「ビッグデータ」です、これについても堀内氏は次のように説明しています。

ビッグ・データの活用に向けた検証や試行は、医療、製造、公共サービス分野、さらには顧客とのエンゲージメントといったさまざまな業種や業務において今後も進むと考えられますが、対象が曖昧な『ビッグ・データ』という表現は使われなくなり、業種・業務特化型ソリューションの一部として広がっていくとみているためです。

米ガートナーの今年のハイプサイクルは?

ちなみに以下が今年8月に発表された米ガートナーによるハイプサイクルの2018年版です。

fig 出典:ガートナー (2018年8月)。縮小のため画像の右側にある「Plateau of Productivity」(生産性の安定期)欄を省略

ここでも「過度な期待」のピーク期には、ブレイン・コンピュータインタフェース、ディープニューラルネットなどと並んでブロックチェーンが入っており、「幻滅期」には複合現実、拡張現実などが並んでいます。

参考:米ガートナー、先進テクノロジーにおけるハイプサイクル2018年版を発表。汎用AIは黎明期、バイオチップやディープラーニングは過度な期待、複合現実は幻滅期へ

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