Chrome 70から、WebAuthnでMacのTouchIDとAndroidの指紋認証がデフォルトで利用可能に。Webサイトへのログインもタッチで
パスワードを使わずデバイス側での指紋認証やPINコードなどによる認証によりWebサイトへログインできるWebAuthnは、2018年4月にW3Cの勧告候補になり、Chrome、Firefox、Microsoft Edgeへの実装が進められています。
参考:パスワードに依存しない認証「WebAuthn」をChrome/Firefox/Edgeが実装開始、W3Cが標準化。Webはパスワードに依存しないより安全で便利なものへ
Googleは5月にリリースしたChrome 67でWebAuthnへの対応を行いましたが、10月にリリースされるChrome 70では実装を進化させ、デフォルトでMacのTouchIDとAndroidの指紋認証に対応することを明らかにしました。
TouchIDはMacBook Proなどに搭載されている指紋認証機能です。Macのロック解除やApple IDへのログイン、Apple Payの支払時の確認などに用いることができます。
Chrome 70のWebAuthnでTouchIDがデフォルトで利用可能になると、MacユーザーはWebAuthnに対応したWebサイトに対してユーザー名やパスワードをいちいち入力することなく、TouchIDにタッチするだけでログインや支払い時の確認などを行えるようになります。
Chrome 70は10月16日に正式版が登場予定。現在ベータ版が公開されています。
Microsoft Edgeも10月にWebAuthn対応
マイクロソフトは10月に予定されているWindows 10の秋の大型アップデートで、Microsoft EdgeにWebAuthnを実装することを明らかにしています。
Microsoft EdgeのWebAuthnは、Windows Helloの顔認証や指紋認証に対応する予定です。すなわちWindowsのログインに使う顔認証や指紋認証、PINコードの入力などがそのままMicrosoft EdgeのWebAuthnでも使えるようになる見通しです。
今後WebAuthnの実装が進んでいくにつれて、OSやデバイスに標準搭載されている指紋認証や顔認証、PINコードなどの機能がそのままWebブラウザのWebAuthnでも使われ、Webサイトへのログインに使われる流れが見えてきました。
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2019年3月、WebAuthnはW3Cの勧告となりました。
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