マイクロソフト、Azure上でDockerコンテナの自動ビルドを実行する「ACR Build」リリース。Build 2018
マイクロソフトは、米国シアトルで開催中のイベント「Build 2018」において、Azure上でDockerコンテナの自動ビルドを実行する新サービス「ACR Build」(Azure Container Registry Build)のリリースを発表しました。
Dockerコンテナを利用してアプリケーションをデプロイする場合、OSやフレームワーク、アプリケーションなどをまとめて実行可能にしたDockerイメージをビルドによって生成することになります。
ビルドを行うには、まずビルド用のDocker環境をクラウドやオンプレミスなどで用意します。そしてOSやフレームワークなどを含む既存のベースとなるDockerイメージをGitHubなどのリポジトリから取得し、これをソースコードリポジトリから取得したアプリケーションのコードなどと組み合わせ、ビルドすることになります。
ビルドは一度行えば終わりというわけではありません。アプリケーションのアップデートがあるでしょうし、OS、フレームワークなどもパッチの適用などでアップデートされていくでしょう。
こうしたアップデートがあるたびに、Dockerイメージを最新の状態に保つために、継続的にビルドを実行していく必要があります。
ACR Buildは、こうしたビルド環境をクラウドで提供するサービスであるだけでなく、アップデートごとのビルド作業を自動化する機能を備えています。
具体的には、ベースイメージのアップデートやアプリケーションのソースコードのアップデートをトリガーに、自動的にビルドを実行。最新のDockerイメージをAzure Container Registryに保存することができます。
現在のところ、ベースイメージのアップデート検知はAzure Container Registryのみですが、今後Docker Hubなどほかのレジストリにも対応予定。
また、現時点でACR BuildはLinuxのみ対応ですが、今後Windows、ARMプロセッサにも対応していく予定。特にARM対応はIoTエッジデバイスでの利用が増加することが予想されており、つねにエッジデバイスをセキュアに保つためにも重要な機能になると考えられています。
Build 2018
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