マイクロソフト、Azureの画像認識にユーザーの追加学習を可能にする「Custom Vision」のパブリックプレビュー開始。学習済みモデルはiOS/Androidでオフライン利用可能
マイクロソフトは、Microsoft Azureで提供している画像認識機能に対してさらにユーザー独自の画像を用いて追加学習を行える「Custom Vision」のパブリックプレビューを開始したと発表しました。
Custom Visionを利用することで、開発者はあらかじめ提供されている画像認識機能を基盤としつつ、例えば自社商品の画像を学習させることで、さまざまな写真のなかから自社商品が写っているものを判別できるようにする、といったことが可能になります。
学習した内容をエクスポート、iOS/Androidでもオフラインで利用可能
利用方法は、上記のCustom Visionのトップページに説明されているように、学習させたい画像をアップロードし(Upload Images)、学習を行います(Train)。すると、学習した内容を基にした評価ができるようになる(Evaluate)というもの。
Cutom Visionは、学習済みモデルをiOS 11でサポートされているCoreMLフォーマットや、Androidで 利用可能なTensorFlowフォーマットでエクスポート可能になっています。学習済みモデルをiOSやAndroidのデバイスに読み込ませることで、オフラインの状態のデバイスであっても学習により獲得した認識能力を発揮させることができるようになります。
Custom Visionのように画像認識機能に対してユーザーが追加学習を可能にする機能は、Googleも1月に「Cloud AutoML Vision」として発表しています。
画像認識などこれからの機械学習機能の開発は、クラウドベンダが用意した基盤機能に対してユーザーが追加学習を行うことでカスタマイズしていく、という方法が主流になっていくのでしょうか。
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