AWSの仮想プライベートサーバ(VPS)「Amazon Lightsail」、数クリックでMySQLなどのマネージドデータベースが設定可能に
Amazon Web Services(AWS)は、「Amazon Lightsail」の新機能として、マネージドデータベースが数クリックで設定可能になったと発表しました。
Amazon Lightsailは、仮想プライベートサーバ(VPS)やレンタルサーバのように数クリックで簡単にAWSで仮想サーバを利用可能にするサービスです。WordPressやNode.js、Drupalなど代表的なアプリケーションやミドルウェアもクリックで簡単に導入できるようになっています。
利用料金には仮想サーバとストレージ、データ転送料金が含まれているため、シンプルで分かりやすい価格設定もAmazon Lightsailの特長のひとつでした。
また、今年の8月には料金がほぼ半額になり、より利用しやすくなっています。
参考:AWSの仮想プライベートサーバ(VPS)「Amazon Lightsail」が料金改定でほぼ半額に。メモリ16GB、32GBのインスタンスサイズも新設
ただしAmazon Lightsailを本番環境で利用しようとすると、きちんと運用されているバックエンドデータベースが要求されます。そこでAmazon LightsailからAmazon RDSなどAWSのマネージドデータベースを利用しようとすると導入や設定が複雑になり、利用料金も複雑さを増してしまうことが課題のひとつでした。
今回の新機能で、このの課題が解決されることになります。
「New – Managed Databases for Amazon Lightsail」から引用します。
We’ve addressed the most common and complex issues that arise when setting up and running a database. As you will soon see, we have simplified and fine-tuned the process of choosing, launching, securing, accessing, monitoring, and maintaining a database!
私たちは、データベースを利用しようとするときにもっとも多く直面する複雑な課題を解決しました。ご覧の通り、マネージドデータベースの選択、起動、構成、利用、管理、運用をとても簡単で優れたものにしたのです。
同記事から設定画面を紹介しましょう。下記のようにリージョンやデータベースの種類、シングルAZのスタンダードプランか、マルチAZのハイアベイラビリティプランか、料金をどれにするか、などを選択し、名前を付ければ設定が完了。マネージドデータベースが作成されます。
このマネージドデータベースで利用可能なデータベースの種類は、現時点ではMySQL 5.6/5.7。まもなくPostgreSQL 9.6/10も利用可能になるとのこと。Amazon Lightsailとデータベース間のデータ転送は利用料金に含まれています。
マネージドデータベースはAmazon RDSのコアテクノロジーを用いて実現され、運用されているとのことです(なので、明言されていませんがAmazon RDSそのものではないようです)。
この機能は現在Amazon Lightsailが利用可能なリージョンのすべてで利用可能です。そのため東京リージョンでも利用可能と説明されています。
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