サーバレスを実現するAWS Lambdaの実行時間が最大で15分へ拡大。5分までの制限を緩和し、より大規模処理が可能に
Amazon Web Services(AWS)は、AWS Lambdaで実行可能な関数の実行時間を最大15分に拡大したことを発表しました。
AWS Lambdaは、いわゆるサーバレスコンピューティングを実現するAWSの機能です。あらかじめ開発したプログラムをAWS Lambdaに関数として登録しておき、HTTPリクエストやストレージへのデータの保存などのイベントをトリガーとしてその関数を実行、何らかの処理を行うというもの。
例えば、画像からサムネイルを生成するプログラムをあらかじめAWS Lambdaに関数として登録しておき、ストレージに画像が保存されたことをトリガーにしてその関数を実行するように設定すれば、画像が保存されるたびに自動的にサムネイルが生成される、といった処理が可能になります。
これまでAWS Labmdaに登録された関数の最大実行時間は5分で、5分を超えると自動的にタイムアウトとなっていました。これが15分に拡大されたことで、これまで以上に計算や転送などに実行時間がかかる複雑な処理をAWS Lambdaで行えるようになります。
実行時間が15分に拡大されたことを発表した記事「AWS Lambda enables functions that can run up to 15 minutes」から一部を引用しましょう。
Now, it is easier than ever to perform big data analysis, bulk data transformation, batch event processing, and statistical computations using longer running functions.
そしていま、ビッグデータの分析やバルクデータの転送、バッチイベント処理、長時間かかる統計解析といった処理が以前より実行しやすくなった。
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