Angular 7正式版リリース。バーチャルスクロール、ドラッグ&ドロップのサポートなど、6カ月ぶりのメジャーバージョンアップ
JavaScriptフレームワーク「Angular」の最新版「Angular 7」正式版がが10月19日にリリースされました。
Angularは2017年4月に登場したAngular 4から、半年ごとにメジャーバージョンアップが行われるリリースサイクルを採用しています。Angular 7はこのリリースサイクルに従って、2018年5月に登場したAngular 6に続くメジャーバージョンとなります。
Angular 7では、これまでのバージョンアップに引き続き動作速度の向上が計られているほか、TypeScript 3.1対応とRxJS 6.3対応、Node 8のサポートに加えてNode 10もサポートされるようになりました。
そしてAngular 7での大きな新機能はバーチャルスクロールと、ドラッグ&ドロップのサポートでしょう。
バーチャルスクロールは下記のGIFアニメーションで分かるように、画面がスクロールするのに合わせてDOMの内容を動的に書き換えることで、DOMを肥大させることなくスクロールを実装できるというものです。
下記の図のようにドラッグ&ドロップもサポートされました。
Angular 7では、あらかじめ要素を設定することで、ユーザーのドラッグ&ドロップによってその要素の位置を画面上で動的に変えことできるようになり、その結果をリストとして受け取れるようになりました。これにより、ドラッグ&ドロップを用いた実装が簡単に可能になりました。
次世代レンダリングエンジンのIvyはもうすぐ
Angularではさらに高速化を図るために、次世代のレンダリングエンジン「Ivy」を開発中です。
Ivyは、モバイルデバイスでも十分に動作するほど小さく高速で、開発者にとって利用しやすいシンプルなAPIなどを備えたレンダリングエンジンを実現することを目指しているとされています。
参考:次世代Angularレンダリングエンジン「Ivy」発表、さらに小型化し高速になる実行とコンパイル。ng-conf 2018
Angular 7では、このIvyはまだ搭載されていませんが、現在後方互換性をチェックしているところで、来月にもプレビュー公開が予定されているとのことです。
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