Amazon S3クライアント機能を搭載した、オープンソースのWindows対応FTPクライアント「WinSCP 5.13」リリース。FTPサーバのようにAmazon S3を操作

2018年2月21日

オープンソースで開発されているWindows対応のFTPクライアント「WinSCP」の最新バージョンである「WinSCP 5.13」がリリースされました

WinSCP 5.13の最大の特徴は、Amazon S3をサポートしたことです。FTPサーバと同じようにAmazon S3に接続し、ファイルのアップロードやダウンロードが手軽にできるようになります。

WindowsやMacから利用できるAmazon S3クライアントには、CloudBerry ExplorerCyberduckなどがすでに存在しています。WinSCPも日本語化された使いやすいAmazon S3クライアントの1つとして、これらのソフトウェアに並ぶものとなりました。

WinSCPのログイン画面。Amazon S3対応 WinSCPのログイン設定画面。画面右の設定欄でAmazon S3に対する接続が可能になっている

Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)とは、Amazon Web Servicesが提供するオブジェクトストレージサービスです。普通のファイルサーバなどとはやや異なり、データを保存する入れ物としてフォルダやディレクトリに似た「バケット(Bucket)」を作成し、そこにデータをオブジェクトとして保存。そうした操作やデータのアップロード、ダウンロードなどはAmazon S3独自のプロトコルを用います。

Amazon S3は事実上ほぼ無制限のデータ容量を提供。保存されたデータは3カ所以上の異なるデータセンターに保存されるため高い堅牢性を提供し、保存するデータの容量に対応した従量課金制などが特長です。

今回Amazon S3に対応したWinSCPでは、Amazon S3に接続したあとは操作はすべてFTPサーバに対するものと同様になります。バケットはWindowsのフォルダと同様に扱われるようになり、ファイルのアップロードやダウンロードは、下記のようにファイルのドラッグ&ドロップ操作で行えます。

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